かたち惑星0916

地面に落ちた青葉を掌に載せて愛でることが可能な星の話

無口

「訳と」
「理由を」
「お話くださいな」
お話が必要だとか。端の人種の言葉の先に揺れたのとか、実は一番傲慢な人は君だとか、もう僕には感知できない空間で生きる、最初からそうだったものたちは、普通に傲慢に生きているのだから、相対的に名付けられた僕の人種を僕は認めるなんて、いつまでも馬鹿な話と呟き続ける。
自分の立ち位置、我が一族の希望よ希望。あの人間に憧れた。絵を描く、歌う、踊る、演じる、走る、投げる、そんな彼らに私はなりたかった。
なりたい彼らは皆んな私を生きている。私を呟く以外道なんて存在しない。始まりはいつも雨でした。そんな始まり、始まり。そもそも人間は孤独なのよね。こんな言葉の使い方は、歯車として廻り続ける、人間の使い方。そう言いつつも、私は私以上の世界でなんらかの歯車として設定されている。
世界を知ることは私に戻るためなんて考えでは外では潰れてしまうだろう。始まりが全てを決定している。自殺もいじめも皮肉も虐待も始まりが決定する。始まりに抗おう。その為に始まりと同等の行為を私はやっちゃいますとか言っちゃいます? それこそ傲慢で自分第一だとか、これこそただの評価なのに、大きな釘で叩かれているような、でも別にそんなの関係なく生き続ければいいんでしょうとか言っちゃって、肉体が耐えられない人の行為を受け止めてちゃったりします?
「話は存在しなかった」
「私は何もない」
「何もないことこそが私」
お話の森で、森で、よたれる。甘えている君に槍を刺す。言葉が存在し続ける森だから、僕はまるで居てはいけないように見える傍観者の域を出ない僕。言葉が存在し続ける森の部外者たる僕、僕、僕、僕の居場所を知る為に、僕は、僕は、僕は、一体僕は何をするというの? 天を越える螺旋階段を登り続けることは僕は好まないから、拒否したから、様々な様々な、忘れた、僕は知りたいとか言って、全て嘘をつく。
「全ては始まり」
「全ては終わり」
「始まりと終わり以外に興味なし」
始まりと終わり以外に興味なしとか。其処にいれば、ば、ば。私たちが認められるもの。言葉を話し続ける、私の中を世界に出すことを躊躇しない割合がどれほど多いと、とかいう話なのかい? 哲学を知らないよ、僕は自分に引き篭もることを、第一にしたとか、其れはお為ごかし。本当の話、本当の話は、一体一体どのようにすれば。自殺、殺人、放火、傷。この感情が先なのか、後なのか。後付けして、納得した気になって、全部嫌だ。俺は一体何とか言っている。話さないことが第一。
「その理由は」
「その理由は」
「一体なに」
わからない。自分で考える、ふふ。分からずにとかも、言葉は全て、動かすことも。全ては僕にとっては嘘である。他の、別の、誰かさんの本当のようなやり方とか。オカしいんだよ。最初がね。そう言ってみることにして、放ったらかし。この文章もただ置かれて失楽園行き。黄色の薔薇が詰まった電車が傾斜のキツい住宅街の丘を無人で進み、失楽園へ消えていく。そうして、そうして。