かたち惑星0916

地面に落ちた青葉を掌に載せて愛でることが可能な星の話

TOHOシネマズなんば・本館

整えられた運命を運び屋どもが食われていく
目が惑わないように幾つもの口と涎にしゃぶられて
チョウチンアンコウがため息吐く
私は上空の記憶がない
世界を繋ぐはずの掃除機は響かない
運び屋どもは運命に縋り付いている
遅れた運び屋どもは空いた掃除機に消えていくが
先着の運び屋どもは誰一人それに気づいていない
掃除機は響かない
乾きと潤いを繰り返す運び屋ども
此処とは違う何処かの運び屋どもの運命の汗
滴り、舌舌!
どいつもこいつも舌が身体にとぐろ巻いてるのに
心地よいっ! ってか
無機質な容器、振動、定められた水面、チャプンチャプン
揺りかごから墓場まで
頭から影たる蛇は延々と滴り続ける
整えられた運命を捉えきれずに過分にあびた目が整えられた左右運動
ちょっと隣の美人さん
ちょっと隣の女子高生
ちょっと隣のキモオタ
異物だけだよ

運命を運ばなくてはならないから
俺は一人で歩けるようになった
他人を見ないように意識して歩けるようになった
横には誰もいないけどね

 

 

 

 

 

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