かたち惑星0916

地面に落ちた青葉を掌に載せて愛でることが可能な星の話

シーソー

あれはなんといっただろうか

重い人は落ちて

軽い人は浮く

夕日が疎らに差し込む住宅街の公園

少年が一人静かに落ちた板の上に座り込んでいる

少年が座り込んでいる遊具

名前はなんだったけ

単純なのに

当たり前なのに

往々として起きる


存在した空気に溶け込もうとしない
谷間の言葉に惹かれたり、思い込んだり
名前は全て霞みがかっている


そうだ シーソーだ

こんな簡単なこともすらりとでない

くらげとかペンギンとか

滞った言葉は覚えているのに

思い出すことに必死だった

夕焼けは変わらず疎らに公園を差しているけれど

公園には不釣り合いな21歳の私を残して

誰もいない

私がカメラマンならば

憂鬱な表情を浮かべた一景色

写真に収めただろう

少年の気持ちを考え

遊具の名前に囚われて

ふと目を向けると何もない

私は何をしたかったのだろうか

考えると憂鬱になるだけで何も得ないから

私は差し込む夕日を眺めながら家路につく

今日の晩御飯

唐揚げが食いたい気分

母は唐揚げを買ってくるだろう

ご飯を焚かなくてはな

もう空だったから