かたち惑星0916

地面に落ちた青葉を掌に載せて愛でることが可能な星の話

繭の外って難しいな(本当に?

温かい繭の中に覆われれば救われる
簡単な話
時計はぐるぐると回り続けるだけ
私の心臓の鼓動なんて私ですら聞かない
壁に掛けられたシンプルなカレンダーを見ても今日は分からない
温度調整の効かない鍋が置かれたテーブルの上の日めくりカレンダーはめくっていれば今日は分かる
2017人の友達の名前と顔
一日一人知り合う効率的な生き方
そんな人は世の中に存在する
断定
会ったこともないのに
自分の世界は私が認めた世界でなければならない
決まりに決まった世界の言葉の隕石が人が消えた廃村にまでも降り注ぐ
地球上、人の大地。
人の世界は単純だ
一人で木に生る果実、地を這う蛇、神の称号を受け持つ鹿と格闘しない者よ
役にも立たず、私のような、言葉を獲得出来ぬものの慰めの塔を建設しようとするには
嫌いな奴は嫌いだ。好きってなんだろうか
言葉は一つも繋がらない。そのような生き方を望むのか
祭りがあれば、夜空に彩られる夏の細やかさに、家から飛び出して、車が通り過ぎる歩道にて、感傷に浸る
今日も生きて明日も生きてきた。それ以上は存在しない。

蕩けた周波数を見ない。感じない。頭の中。

なにかを書きたいと思ったから、なにかを書くモードに私はなったんだけれども、何か他のことに気を囚われているうちになにを書くか忘れて、思い出すモードに突入。こういうモードに入って……
分かりやすい言葉と意味は自然に唱えられる。
その人の感性。好きと嫌いという言葉。ただの判断。私の身体に取り入れるか、取り入れないか。ネットで音楽もイラストも画像もオカズも文章も感情も選ぶけれど、イエスとマリア様を選ぶには、少なくともかっすかすの価値のイエスとマリア様に辿り着くにも、何億の民を拒否と判断しなければならない。これを現実世界に? 馬鹿なという文章展開を目論んでいたわたしだけれども、残念ながら人もまた道を行く時に君ではないを何兆を経験していることを思い出して、はっはっはっと笑って誤魔化すことにした。
こんな前文を書いているうちになにを書こうとしていたか、また忘れてしまった。ということを書いていると、思い出した気がして、さぁ書こうと思えば、気配が無の背景に吸い取られてしまって、わたしは思い出す作業をもう一度しなければならないようだ。億劫。とも思えば、こういうことを書いていると思い出してしまったので、今度こそ書こうと
言葉の話。
私はしゃぼん玉っていう単語を現実に示せなくなる時もある
今日に囲まれた昨日、現実に出会う
ふー、ふー
私はこうしてしゃぼん玉という単語を母に示したが
母は何のことやらわからず
私は言葉を覚えていない
私は無駄なことは話さないようにしてきた
無駄な話
無駄ってなに?
無駄だと何か悪いことが起きるの?
これって結局は
人がいっぱいいるから議題にあがるだけ
少なくとも良いものってのは作れない
人は良いものを有るものから掬い取る
私は言葉を話さない書かない
ずっと延々に繰り返す私はなぁに?
私はまだましな私を選び取るけれども
世間的にそれはなし
ないものだ
世間的って?
要は子供時代
子供時代に私はどのように生きてきたか
何に幻滅し幻滅されて
居心地よくわるく
言葉を使わないから上手く表現できないけれど
分かるでしょ
私はあまり束ねていくことを良しとは出来ないように
私自身で仕向けているだけで
別に悪いとは思ってないよ
罪悪感
少し普通とは違うって何らかの意志介入
私は人に流される人間だから
流されるのはただ単に言葉の発露のスピードが遅いから
(なぜ遅い)
(感情の羅列は苦を巻き起こすからだろうか)
例えば赤ちゃんの耳に届く環境が
あまりよろしゅくなかったとすれば
父か母か
繭か裸んぼか
全てはこじつけ後付け
全ては霧の中の話であります
正しきは常に知らないものに委ねられていて
個人共は惑う
私は友達には会えない
私に友達は重い
友達がいると友達通りに生きなくちゃいけない
軽かったらいいけれども
生きている感覚とは畑違い
さよならもせず壁に隠れてやり過ごし
変人
生きてる私
何の話をしようとしたんだろうね
正しさ正しい正しさ
求めようとするのは全て他人の言葉
息苦しい、胸が重い
そういうのは嫌だが
寝ることが殆ど
俺の普通
何をしない出来ない
俺の普通
他人の言葉に乗れば
そんなのどうでもいいから
どうでもよくないふりをせざるを得なくなり
私の言葉はそれだけでなかなか終わらないらしいから
私の言葉を呟かずに
今は壁の後ろに寝て泡を空中に溶かす
考えるな
考えるなんて意味をもたらさない
生きてただ生きて
それだけで
それだけしか
当たり前のお話
私は何にへと連れられていくんだろう
言葉の意味は考えない

 

 

 

大人になると分かる

言葉はあくまで言葉で
人の口から形を保ち現れるのが言葉で
私がいないと始まらないのが言葉だ
言葉がない街に住む私
時々どうでも良い選挙カーが街を駆け巡る
「吉原。吉原勇気。吉原勇気をどうか、どうか。清き、清き一票を。吉原勇気によろしくお願いします」
この街で生まれ
この街で育ち
大人になったものは
みんなどこか違う場所へいく
この土地に居続けるっていうのはどこか不自然だ
不自然な私
音楽も絵画も体育も勉学も社交も労働も親交も宗教も私を何処かへは連れていかない
私は人がいる学校に参加していた
学校は言葉に埋まりすぎて
言葉のない場所がやけに救済を謳ってみえる
例えば、封鎖された屋上だとか、
人気のない誰も座らないベンチだとか、
私はそういう場所にたいそう憧れていたけれど
学生時代にそのような場所へと辿り着くことはなかった。
私は誰かに話しかけられたり、
誰にも話しかけられなかったり
そうして学生という時代を自ら無視した
私は自宅にいる
私の祖父の前の、出会えない先祖が生きた土地の上。
もう言葉が使い尽くした土地
私が話せる誰かと会話できる言葉なんて、
汚たらっしい
誰かを傷つけなければならない
私を殺さなければならない
私が言葉を話そうと思えば
母は逃げていく
祖母を愛していた
母に託せない思いを肩代わりしてくれていた
そんな祖母を寿命より早く殺した母
母は自らの不純を祖母にぶつけ続け祖母を早死にさせた
私の両親と母の両親
二つの家が繋がっている
そんな家に人間は四人
繋がった当初は七人と一匹が暮らしていた
親戚も家に時々存在した
今はもうない
なくなった
有るべきものは肉体が火に溶かされるとともに
消えてしまった
足りない
足りないものが多過ぎる
使われない風呂場
使われない空き部屋
ゴミが散乱する部屋
雑草に覆われた庭
触るのも躊躇われる廃水がぶくぶくと浮いている
急遽設置された廃水補助のペットボトルとバケツ
もうすぐお正月
今年は親戚がやって来るのだろうか
いつまでやってくるのだろう
祖父はいつまで生きていられるのだろう
私はいつまでこうやって死んだ風を気取られるのだろう
私を殺せ
生きるのなんて簡単だよ
だってこんなに生きる世界は存在しているのだから
様々な四苦八苦
青春の涙と笑顔
私は、私は、一体何をしてきたんだろう
私は何になりたいんだろう
何をやりたくて、やりたくなくて
私より多分、私が選ばなかった道を進む人の方が
そのことについて詳しいだろう
私は言葉を失った
私の想像は私だけにしか存在せず
私たちにとって重要なものは共有できるものに限る
自然に妄想と想像は屑となり
限られた素晴らしいものに変化する
全ては反転する
大人の言葉っておかしかったね
なにかを得ている人の言葉なんて影響されなければよかった
大人になった私に、彼らと同じ言葉は存在しない
私は欲望に載って、器を奏で続けられるような
ただ呼吸をし続けられるような
私は大人になることを嫌がりながら、
大人ぶらないとどうしようもなく痛くて
私自身になることはいつも怖い
明日はどうなるんだろう
生きているから決まっている
死んだら決まる
どうやっても決まる
理不尽
子供には分からん
大人になると分かる
時計を失うと分かる
時計なんて時計職人にさえ分からん
分からんことを分かるまで
その言葉がみえないものにだけ
いつもそのような話だった
理不尽
ほんとうに理不尽だ
もうどうでもいいけれども

 

 

「なんだよ、あいつ。浮浪者か」「最近流行っているからね。気をつけないと」

自宅は結構広いんだよ
僕の祖父が建てたのかな
二階建てだよ
僕は二階に住んでいるよ
二階自室から外の風景を眺めているよ
百メートル先に道路があるよ
車が走っているよ
その間は田んぼと小川があるよ
もっと向こうの向こうは山だよ
ビルなんて見えないね
此処はいわゆる一つの田舎だよ
僕をみないで
人の視線は怖いんだ
車の道の横の歩道なんて誰も歩いていない
奥へと進む歩道には時たま誰かが歩いている
僕をみないで
僕はみているけれど僕をみないで
カーテンを閉めることすら嫌なんだ
視線を外すことすら嫌なんだ
そのままにらめっこすることすら嫌なんだ
手を振ることすら嫌なんだ
微笑むことすら嫌なんだ
窓を開けて五メートル下の自殺防止用に見える屋根に飛び降りるのも嫌なんだ
大声を挙げて威嚇することすら嫌なんだ
全て嫌なんだ
僕をみないで
お願い
お願いですから
僕を見つけないで
僕が埃が見える階段を降りてひっそりとどうしても音が響く洋式の玄関を開けたとき
家と家が挟んでいる一本の道を歩かないで
僕を見ないで
僕の歩行か自転車か
車なんて乗れないよ
車に乗るととち狂った僕は直ぐに他人とぶつかって死ぬからね
自己防衛さ
だから見ないで
外に行かなければ死んでしまう
蔑まないで
拒否しすぎだなんて言わないで
もう充分すぎるほどに言葉は浴びたんだ
誰もそんなことを言っていないなんて言わないで
そんなこと誰よりも知っているのは僕だなんて
言わないで
僕と出会わないで
僕と話さないで
僕を無視して
僕と会話して
僕と仲良くして
僕と友人になって
僕を養って
僕を働かせて
僕と恋人になって
僕と愛を紡いで
僕の子供と出会わせて
僕を殺して
僕を生かして
僕を甘やかせて
僕の母になって
僕の父になって
僕の神になって
僕を認めて
僕になって
僕を殺さないで
生きたいの、生きたいんだよ
どうやったら生きられるというの
僕が生きているなんて言わないで
見ないで見ないで
お願いです
赤信号で止まっている僕をあなたは安全な、どこか違うところへ消えていく車から
見ないでくれ
僕は信号を見ているんだ。正当紛いなき赤なんだ。
君も君も。自転車に乗った男子中学生三人は赤にも関わらず、車の視線が有るにも関わらず
僕は21歳。嘘ではなく21歳。
彼らは僕をみて何を感じただろう。肩と肩が重なり嫌な笑みを浮かべながら僕に謝るブサイクは僕を何と認定しただろう。
誰も歩かないと思った道。僕もこの道を歩んでいた。
信号は青や緑や踊らず、留まっている
男子も女子も中学生がずらりずらりと友達同士固まり合ってくだらない言葉をかわしあっている
何様だよ、俺
涙なんて流さないよ。人に混じって息をするお年頃になってから涙なんて二桁ほども流していない
泣きたいよなぁ。なんでだろ
誰も俺を見ないさ。俺なんて見れないさ
あぁ叫びたい
もう中学生は行ってしまった。信号は僕は此処に留まり続けて何度目かの赤。
別にいいさ。赤でも。
轢かれても文句はいえない。知るか。皆んな関係なく行くんだよ。此処は。
僕は車の様子を見計らいながら進んでいく。
僕を見るな。僕を見るな。
僕は見ないから、僕を見るな。
こんな約束でさえ、守れないなら、
僕は一体何をするんだろう
白い息を吐きながら僕は信号だけがまともに機能する交差点を通過した
此れは1000回目の通過で有る。もちろん僕は数えていない。
君とあなただけの秘密。バラしてもいいよ。情報量無料だから。あらゆるネットワークを駆使していいよ。プーチン大統領に国家緊急事態の名目で伝えてもいいよ。それぐらいの秘密さ。単純にね。

 

30分間の出来事

12月に森が秋
秋といえば9,10,11
12月が未だに秋なんて
家の中でも上着を着なければならない
白い吐息が外では似合う
私は勘違いをしていたのか
12月はまだ秋だったのか
そういえば9月の後半なんて夏ばりに暑い
季節感の調整を行わなければなぁ
朝、日曜日、自宅の私
母の声が聞こえる
私は出かける用がある
私は寝ていていいように思う
生まれてこのかたどこかへ行こうなんて似合わない
私はいつもこのままベットに横になっていれば
これ以上を望んでいなくて
いつも辿り着いてからよかったねと思う
成長しない
この感覚は殺されていない
例えば殺されるとき
大切なものと大事なもの
どちらにも当て嵌まらないこの感覚を護るために
私は引き篭もったんだけれど
いつか他人になった私が私を殺すんだろう
本当に何気なく
真綿で締め付けるように
儀式的に
呪術的に
殺すんだろう
私はその為に
呪いの言葉を幾つも呟いておく
殺せ
殺しても
赦そう
電車の時間はあと13分
田舎じゃ一つ乗り過ごすと大変
金がないからって言い訳で
私の持っているズボンは中学からのジャージだけ
その全てに穴が空いている
ちょっと気に病みながら履いている
貧困って嫌だな
こうしてどんどん全てが貧しくなっていく
貧しくなるのは嫌だ
通り過ぎる鏡にて自分の顔をみて

別に髭なんて構わないけれど
気になってしまう
生え方が疎ら
疎らって汚なたらっしい
時間はないけれど
祖父の髭剃りで髭を剃り
走って走って
母の鏡に掛かった自転車の鍵を取って
家を出た
外は寒い
中以上に
行ってきます
その声もなく玄関は閉まっていく
しばらくの間この家に僕はいなかった
僕はどこにいったんだろう
そんな呟きは聞こえない
自転車を漕いで誰ともすれ違わずに
何年も会っていない同級生の自宅や
顔見知りの子供達の家を通過していって
信号なんか無視して
一定のペースで漕ぐことを意識しながら
自らが決まっていることを意識しながら
漕いでいけば
辿り着いた
電車の姿も
踏切も
気配がない
私はすぐさま自転車を無料の駐車場に停めて
この時間帯に遭遇するおじさんを通過して
私は切符を買う
無人
切符用の機械がない改札の上
刻々と進む掛け時計を見ると
あと2分
よく間に合った
今日はまぁ充分だろう
その時はそう思ったんだけれど
残念ながら
自転車の鍵や電車の切符が何故か紛失した
でもその後を知らない私はそう思ったね
それでいいと思うよ
それが人生だろう
知らんけど

死んでほしい

アメリカいったり
中国いったり
伊勢志摩いったり
車イスのったり
宇宙船のったり
叫び声が聞こえる街に住んでいたり
船の上に住んでいたり
金メダルだらけだったり
親に殴られ続けたり
アイドルに傾注したり
蟻を殺しまくったり
色々な現実が存在する
五年寝た私
タイムスリップした私は他人事
五年の時間
肉体は成年を越えた
人はこいつ駄目だなと言う
私もそう思う
でも私は駄目ではない
色々な経過
私の経過は誰も否定できない
間抜けで
五年寝て
脛齧りで
怠惰的
それが私であり
私であることを誰も否定できない
あなたを私は否定する
嫌いだと言う
屑だと言う
死ねと思う
尊敬する
目を当てられない
逃げたくなる
負ける
勝つ
何があっても私はあなたを否定できない
あなたはあなたでしかない
あなたを否定するのはあなた
私を否定するのは私
それ以上も以下もない
傷なんて誰がつけられるものか
全て嘘だらけだ
嘘に殺されるな
嘘になるな
それが難しい
人が生きるのは難しい
脛齧りの僕には分からない
分かると耐えられない
「ほんと?」
こういう視点で考えなければならない
脛齧りの視点
どこいっても一緒だけれど
考えなければならない
私がここに居る意味
何もかも一緒だから
定まってしまうことが不思議なのだ
それに生きていくことも
不思議だ
歳をとる
自殺をしない
飯を食う
病気になる
車に轢かれる
地震が起きる
ミサイルが飛んでくる
隕石が降ってくる
太陽フレアに焼かれる
私はなにかになっていく
私の言葉は失われる
私の言葉ってなんだろう
誰でも吐ける
それが始まりだった
終わり、私は過去に何を思い浮かべるだろう
未来の為に生きたくない
今の為にも生きたくない
過去の為にも生きたくない
何かの為に生きるってほんと醜い
醜いことは嫌いだ
自分が醜いから、これ以上醜くなりたい
わけないだろ
変わりたい
その思いは嘘です
本当の思いはなんですか?
本当に上手い歯車
私に幾つもあったならば
誰かにあったならば
幸せなことはない
でも案外今も
鋭い歯車によって廻されているから
不思議だ
不思議だから笑い声を吐き出す
わっはっは
わっ、、はっ はっ
わっ
はっ
はっ
はっ

はっ

はっ

シーソー

あれはなんといっただろうか

重い人は落ちて

軽い人は浮く

夕日が疎らに差し込む住宅街の公園

少年が一人静かに落ちた板の上に座り込んでいる

少年が座り込んでいる遊具

名前はなんだったけ

単純なのに

当たり前なのに

往々として起きる


存在した空気に溶け込もうとしない
谷間の言葉に惹かれたり、思い込んだり
名前は全て霞みがかっている


そうだ シーソーだ

こんな簡単なこともすらりとでない

くらげとかペンギンとか

滞った言葉は覚えているのに

思い出すことに必死だった

夕焼けは変わらず疎らに公園を差しているけれど

公園には不釣り合いな21歳の私を残して

誰もいない

私がカメラマンならば

憂鬱な表情を浮かべた一景色

写真に収めただろう

少年の気持ちを考え

遊具の名前に囚われて

ふと目を向けると何もない

私は何をしたかったのだろうか

考えると憂鬱になるだけで何も得ないから

私は差し込む夕日を眺めながら家路につく

今日の晩御飯

唐揚げが食いたい気分

母は唐揚げを買ってくるだろう

ご飯を焚かなくてはな

もう空だったから